ほんとうは 仕事よりも 大切なこと

ブログ2012.08.27
ほんとうは 仕事よりも 大切なこと

みなさん、こんにちは。
本はステキだ!とまたまた思ってしまった本田です。

この本を読んだという事を発信しにくいな~とも思ったのですが、あまりにも素晴らしい本だったのでご紹介したいと思います。

結婚とは、生活とは、仕事とは、日本人とは、など
結婚をして、夫婦として過ごす良さを通して日本社会を語ってらっしゃる本です。

誰が書いているのか、これがとても重要だと私は思いました。
なぜなら、結婚生活が良いというのは常識だからです。それを声高に文章にされても、「ごもっとも」と思ってしまうからです。
その反面、幸せそうでない夫婦や無関心な夫婦もたくさんお目にかかります。
このギャップを埋めるものが欲しいと常々思って来ました。(私は独身です^^)

著者の吉越浩一郎さんは、トリンプの元社長で、19期連続増収増益を達成された方です。
それだけで「読んでみたい」と思いましたが、もう一つ吉越さんの立場として魅力的だった事がありました。
奥様がフランス人だったことです。

西洋と日本では、結婚・家族・余暇の過ごし方に対して全然違う価値観があることは理解していました。
ヨーロッパの方が健全な幸せがあり、脈々と引き継がれているようにいつも感じて来ました。
日本も昔は良かったはずなんですが、今は何かがズレていると感じて来ました。
ヨーロッパよりも高度成長の時代があった分、日本の良い文化がないがしろにされて来たのではないか!?と。

そう感じていた時にこの本に出会いました。
残業は絶対にさせない。社員を雇ったら最大限の能力を発揮して貰えるようにすごく投資をする。
社員が働きやすいための様々な制度を導入する。副職を大いに奨励する。
そしてそれらを実現させるために経営者として最大のフォローをする。そういう会社を経営されている社長からの推薦でした。

この三拍子そろった中で読み始めたところ、想像以上に素晴らしい本でした。
これは、まず、男性に読んで頂きたい本です。
著者が男性なので、体験と常識を交えながらうまく表現されていると感じました。
固定概念を捨て、本当はどうありたいのかを自由に描きながら読んでみてもらいたい。

そして私は思いました。経営者にこそ読んでもらいたいと。

日本の残業ありきの働き方が、どれだけ日常に影響を与えているのかを、そろそろ考えなくてはならないでしょう。
「無理だから」
これは違うと思います。
様々な糸が絡み合い過ぎてそう思っているだけです。
手立てはある。私はそれを解消する人になりたい。

残業を課す事で本当に会社の業績は上向き続けるのでしょうか?
ONしかない生活を続けた結果、「この人ステキ~!!」と思われる人になりやすいでしょうか?

経営者は、社員の人生を左右する舵取りをする船頭さんです。
船頭さんはこの点をよく理解すべきだと私は思っています。

労務管理も一つのKeyだと思います。
「無理だから」
を続けて社員を疲弊させないようにする手立てを見つける事は、船頭さんのすごく大切な役目だと私は思います。

この本を読み終えて、自分のやるべき仕事がまた一つ明確になりました。
会社、結婚生活、人生、日本、社会、普通の生活。
これらの繋がりがとてもわかりやすく説明されている本でした。
押し付けがましいところは全くありません。
やんわりと、休日の午後にくつろぎながら読めれば最高の本ではないでしょうか。
夫婦ともに読まれるのがベストだと思いました。
ほんとうは 仕事よりも 大切なこと

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